第60回総会でのあいさつ
第60回総会に当たり一言ご挨拶申し上げます。 本日の総会にはお忙しい中、多数の会員のご出席を頂き誠に有難う御座います。また、ご来賓の方々におかれましては公務ご多忙中のところ、小野市長代理近持剛史伊東観光経済部長はじめ、勝俣孝明衆議院議員代理金子正樹秘書、中田次城県議会議員、佐山正観光建設委員長、石井義人伊東商工会専務理事の皆様にはご臨席を賜り、誠に有難う御座います。厚く御礼申し上げます。また、この場をお借りして行政・企業・及び家庭の発注者の皆様には、日ごろよりシルバー事業に深いご理解とご支援を頂き心より感謝申し上げます。引き続き宜しくお願い申し上げます。
次にシルバー人材センターの近況でございますが、会員数は横ばいです。全国では73万人、静岡県では2.2万人ほどで、伊東市においては572人でした。対+5人となりました。会員拡大についてはチラシ、その他で宣伝活動をしておりますが、やはり口コミが効果ありそうです。入会のきっかけに会員からのアドバイスも多々あると聞いております。(ここ10年間ではH22年=632人が最大)60歳以上の高齢者がどの位入会しているかという粗入会率は全国平均と伊東市は同じレベルで、1.7%〜1.8%です。まだまだ新会員の余地はあると思われます。
また、事業実績(請負+派遣)においてはH28年度、2億6千9百万、H29年度は2億6千万で、対前年度比▲9百60万、3.6%の減でした。この数値は直近5年間のほぼ平均値です。就業ご苦労様です。
労働力不足による定年延長、雇用促進、就業促進、年金受給までの無収入対策等による社会的な影響もあり当センターへの入会年齢も高齢化し、67歳が平均となってきております。労働力不足が深刻な状況下にある中、先般某番組でシルバーセンターの需要の伸び、特に派遣がH16年から25倍になったある県の報道がありました。就業の増加に伴い、健康リスク・虚弱リスクによる一般事故、運転事故が増加している事が問題視されておりました。特に運転業務の就業はセンターのみならず会員も、十分自覚する事が必要です。さて最近毎日のように少子化、超高齢化、労働力不足、という言葉が出てまいりますが更に問題は深刻化しているようです。
伊東市の高齢化率は41%、後期高齢化率は20.8%、2045年の人口減少率は39.3%(6万8千人?4万1千人台へ)と推計されています。自分達の生活にどう影響するのか実感ができないから、危機感は生まれませんね。しかし、数値が出ると目は向きますが、結局、政治家、役人、まかせですね。数値の算定は問題点の対策を取るためですが、国民も関心をもつ事が大切ではないでしょうか。
足元の問題を抱えながら、ここ10年間でどんな事が起きるのか、ある書物ではこんな事が予測されています。2018年=大学の倒産、定員割れ、2020年=女性の2人に1人が50歳以上、2021年=介護離職の大量発生、2024年=3人に1人が65歳以上、2022年=一人暮らし社会の本格化2023年=育児と介護のダブルケアー2026年=認知症患者が700万人規模に、2027年=輸血用血液の不足。主たる変化は以上ようです。
シルバー人材センターの目的は@高齢者に働く機会を提供し、生きがいの充実や、健康の維持を図る手段ともう一つには高齢者の経済的な安定を図る手段となっております。 Aに地域社会への貢献です、地域社会の担い手となる。
雇用情勢においては労働力不足が進む中、高齢者のバックアップが一層求められております。働き方改革の検討事項でも高齢者の就業促進という項目がありその中で「シルバー人材センターの機能を強化する」が盛り込まれております。超高齢化社会の中、介護、医療や年金問題等、高齢者を取り巻く環境は一段と厳しくなってまいります。高齢化に伴い膨らむ社会保障費を賄う税収が必要です。その生産性を上げるカギは高齢者と女性の活用だと言われています。
さてこの度オープン致しました、シルバー交流サロン「ふじのゆめ」は、昨年度の総会で小野市長より、地域やシニアの活性化のためには居場所が必要であろうとのお話がございました。早々に実現する事ができ、ご支援・ご指導を頂き大変有難うございました。 この独自事業は今年度の事業計画にあるように、高齢者の居場所として根をはり地域貢献ができるよう、交流拠点としてのサロン運営の内容の充実にも取り組み、地域に親しまれ、気軽に出入りでき、愛されるサロンにしていきましょう。
安全就業の件ですが、安全就業はシルバーの基本です。今日は良い話が出来そうです。他のセンターとの話題でも最初に出るのは、特に庭手入れ班の刈払い機の事故の話です何処のセンターでも困っているようです。昨年県下では障害事故214件(6.2件/センター)、賠償事故149件(4.4件/センター)でした。
当センターでは傷害事故は過去10年間ではH21年が10件、H26年が9件と多発し、平均で6件発生しており、昨年は傷害事故4件のみでした。 6件の内4件は転倒によるものです。転倒での骨折も命とりになる事もあります。事故は庭手入れだけでなく、宿泊施設、スーパーなど広い範囲で発生しております。次に賠償事故については、ここ10年間、(年平均2件)毎年1件〜3件発生しております。賠償事故は他人を傷つけたり、また、物を破壊したりした弁償事故です。特に刈払い機の事故は、他人を巻き込んで重篤事故になります、過去人身事故はないものの、走行中の車両に石を跳ね飛ばし、窓ガラスを破損させています、一歩間違えば重大事故です。1年を通じて事故の多いのは、7月(20件)、8月(17件)、10月(10件)と12月(12件)この4カ月間で59件、全体の54%です。要注意の月です。
今日ぜひお話をしたかったのは、7,8月は気を付けて下さい。皆さんの日ごろの努力によりH28.12.13日以降賠償事故はおきておりません(1年半)、記録更新中です。ぜひ継続させましょう、事故を起こさない事は一人一人が、絶えず安全を意識して自分に言い聞かせる事が大切です。
無事故はシルバー人材センターの仕事の品質評価の一つとして、大きな誇りであると思います。最近の高齢者は身体年齢、知的年齢が5〜10歳若くなっていると、言われていますが、過信しないよう気をつけましょう。安全標語にもありますように「事故防止、目くばり気配り指差喚呼」この言葉を頭に入れ絶対に事故を起こさない事を心に命じましょう。
熱中症と自動車事故には充分注意し健康と安全第一でお過ごし下さい。シルバー人材センターはまだまだ、活躍が期待され続けます。そして皆さんの健康を祈念し、センターの更なる飛躍、発展を目指しましょう。有難う御座いました。
平成30年6月8日
理事長 角谷勝彦
新年のごあいさつ
新年あけましておめでとうございます。
会員の皆様にはお健やかに初春をお迎えのこととお喜び申し上げます。平素は行政・事業所・発注者様にはご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
経済環境の厳しい中ですが、センターの契約高は予算達成の見込みです。これは関係各位のご協力と会員の皆様の努力によるものと感謝する次第です。団塊世代が六十七歳を超え、会員となる層が増加しているものの、会員数は600人弱と拡大には伸び悩んでおります。シルバー人材センター全体としてあらたな会員拡大目標が出されました。本年も、就業開拓、新規事業など、重点課題として取り組んでまいります。
一方、高齢化が進む中ですが、シルバー人材センターは増々期待され役割も大きくなってまいります。会員、役職員一丸となり地域貢献に努めてまいりたいと思います。
シルバー会員は社会を支える側だという気持ちで、いつまでも頑張れることが人生に繋がる事でしょう。
皆様の明るい未来と健康を心より祈念いたします。行政・関係各位のさらなるご指導とご支援をお願い致しまして新年のご挨拶とさせていただきます。
平成30年1月1日
理事長 角谷勝彦